| 食べ物 |
|
|
 |
| ナチュラルヘルス |
|
|
 |
| フィットネス |
|
|
 |
| 居住環境 |
|
|
 |
| 環境と経済・社会 |
|
|
 |
| コンテンツ提供元 |
|
|
 |
|
|
|
|
 |
| 投資行動に必要な目線 |
昨年11月1日に、SIF-Japanと日本政策投資銀行の共催で、「責任投資原則(Principles for Responsibility Investment)〜持続可能な社会の実現に向けて〜」と題して、シンポジウムが開催された。
主催者の一角をお手伝いさせていただいた自分としては、とりわけ後段のパネルディスカッションで、PRI署名各機関が投資判断におけるCSR評価軸と、投資運用の受託者としての責任(収益性の最大化)の対立問題にどうアプローチされるのか興味があった。 日本ではこの論点について、英国のように一つの法的なソリューションが出ているわけではないが、両者は相矛盾するものではないのだ、少なくともそういう向きで設計していくことは可能であるという認識が随分広がってきたなという印象を持った。そして何より、主催者の事前の懸念をよそに、会場はほぼ満席の状態となった。「短い間に、随分雰囲気が変わってきましたね」というのが、事後反省会で交わされた言葉である。
先日、長野県にある伊那食品工業鰍フ塚越会長をお訪ねする機会を得た。CSRに関わっている方なら、おそらく一度は耳にされたことのある、安定成長と社員の幸せを見事に体現している会社である。寒天製造を主業として、創業以来48期連続で増収増員増益という、俄には信じがたい会社であるが、会長のお話を伺っているうちに、なるほどと頷ける要素がいくつも浮かび上がってくる。 決して偶然やトレンドに乗った結果ではない、自らの信じる“進歩軸”により会社と社会のサステナビリティを考えて、きちんと布石を打って来られていることは確かである。今ここでそれらをすべて列挙する余裕はないのだが、私たちが企業を評価する上で印象に残ったヒントになるポイントをご紹介したい。
第1点。二宮尊徳曰く「遠くをはかる者は富み近くをはかる者は貧す」をモットーとしていること。 第2点。社員を始め、事業で関わる人々を多方面にわたって大事にしていること。 第3点。利益や成長は、会社の目的ではなく、社会をよくするための手段であるとしていること。
(残念ながら)市場はこうした企業価値の側面を評価する能力に欠けているとし、従って当社は当面上場しないことを宣言されている。それでは、みんながみんな当社のようにするのがよいのかという反論はあろう。しかしそもそもこういう企業の価値を、正しく評価できる目線を、社会は十分持ち合わせているだろうか。日本でSRIの規模が今ひとつ勢いを欠くというのは、このあたりにも原因がありそうだ。SRIは、こういう視点をも意図的に投資の中に持ち込んで、企業変革を促し、企業価値を高めることを目的としていると理解している。ネガティブチェックではない、ポジティブな企業評価を取り入れるのは、簡単ではないが、いろいろなテーマを持ったSRIが生まれてくることを強く期待している。冒頭のPRIシンポジウムの最後に、UNEP FIの末吉竹二郎氏が会場の質問に答える形で、自分たちの持っている可能性と、いろいろなチャンスにつながる投資行動の重要性を説かれたが、今求められるのは、自分なりの評価軸を持った前向きな行動なのだと思う。
2007.1 SIF-Japan運営委員 古宮 正章
| |
|
 |
|